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「の.だ.め.カ.ン.タ.ー.ビ.レ」や、音楽、芝居、本など、好きなものアレコレについて語っています。

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新日本フィル 特別演奏会

2008.05.17 (Sat)

初めての生マエストロ小澤!

■2008年5月16日(金) 19:15〜 サントリーホール
■指揮:小澤征爾
■管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
■オーボエ:古部賢一

・モーツァルト作曲 ディヴェルティメント ニ長調 K.136
・モーツァルト作曲 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 
・チャイコフスキー作曲 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」

多分、一生の思い出になると思います。
それほどに、心に刻み込まれる音楽でした。

同時代に生きたからには、やはり一度は生を経験したかったマエストロ小澤。
そういえば「僕の音楽武者修行」を読んだのは、高校生のころだったかなあ。
そして、やっと生の演奏会に足を運ぶ機会に恵まれました。

モーツァルトはとてもたおやかで、わりと細かく作りこんでいるけれど、それがあざとくなくて、自然に流れていて気持ちよかったです。
古部さんのオーボエは、とてもやわらかなやさしい音色でした。
2月に聴いたシェレンベルガーはもう少しとがった音だった記憶が・・・。
まさに「ピンクのモーツァルト」でした。

後半はチャイコ。
リハーサルを聴けたので、ある程度の予想はついていたのですが、本番はリハなんか軽く超えてくる充実ぶり。
コンマスもノリノリで(ジミヘン弾きになりそうなくらい、楽器を持ち上げてた)、セカンド首席も全身を大きく揺らしながら・・・そのふたりに挟まれて、ファースト次席に座っていた西江王子までもが、いつものクールさ加減はどこへやら・・・けっこう熱い演奏になってた気がします。

オケがすごくひとつになっていて、その一体感がさらにパワーを生み出して・・・音が体にしみこんできて、胸の奥が締め付けられるというか、息苦しいほどに切なくなって困りました。
前半は曲降りだった金管隊、打楽器隊もパワー全開で盛り上げた3楽章、そして一転、哀愁の調べの4楽章・・・たっぷりの余韻がホール全体を支配して、「悲愴」は終わりました。
4楽章が終わったところでフライングブラボーなんてするヤツがいたら暴動が起こるぞ、と思っていたのですが、そんな空気読めないヤツはいなかったようで、その場にいた全員が静寂を作り出していたのがすごいですね。

なんだかまだ興奮しています。
来年も、絶対に聴きに行きたいです。
どうか、どうかお元気でまだまだ活躍なさってください、マエストロ。

今週は水曜日に27歳、期待の新鋭ヤクブ・フルシャくん、そして金曜日には大ベテランの小澤征爾さん、と続けて聴いたわけですが、27歳も素晴らしい音楽を鳴らしていましたけど、やっぱりまだ若さで空回りしてる部分があるなあ、と思いました。
マエストロ、巨匠と呼ばれる人には、その重みがしっかりと根付いている。
今、私が応援している20代、30代、40代の若い指揮者の皆さんが、マエストロへの道を歩んでいくのを見守りながら、今日の演奏会のような至福の時を彼らが作り出してくれることも楽しみにしていようと思います。


コメント

本当に、素晴らしかったですね…
今思い出しても涙が自然とこみ上げてくるくらいものすごいインパクトで、あの場にいられて本当に幸せでした。
こんな思いを音楽でしたのは初めてですよ!
本物の巨匠を見た…そんな気持ちです。
まだ夢見心地のたまごでした〜。

ショック……

まゆさんのブログを読んで 楽しみに楽しみにしていた生小澤。
……昨日の大阪公演中止ですわorz
前日に発表されていたそうですが、私が知ったのは当日でした……
小澤氏の体調不良で仕方ないこととはいえ、脱力〜。


>たまごさん

お返事遅くなりました。
まだあの日の「悲愴」が体の中に残っていて、今はまだ他の人のチャイコは聴きたくないかも、という状態です。
心が揺さぶられる、なんてレトリックではよく使う表現ですけれど、それを体感できる機会なんてそうはないですよね。
身震いするほど感動する演奏・・・オケの皆さんも感じてたのかな、なんて思ったり。
また一緒に、いい音楽に浸りにいきましょう!

>てるみさん
コメントありがとうございます。
三重、大阪公演中止の発表に、本当に驚きました。
確かにマエストロ、痩せたなあ、とは思ったんですけど、やはりまだ本調子ではないのでしょうか。
この後の水戸のオケとのヨーロッパツアーも中止が決定してるとか。
9月のサイトウキネンまでには完全復活してくださることを祈るばかりです。(松本まではさすがに行けませんけど)

去年、聖響さんが腰痛でキャンセルした時はハーディングが代振りをしましたが、さすがに「小澤征爾特別演奏会」と銘打ったコンサートを代振りというわけにはいかないのでしょうね。
もし代役を立てるなら、新日本フィルの音楽監督であり、かつては小澤さんのアシスタントでもあったアルミンクが妥当なのかもしれませんが(格の違いはともかく、立場的に)、アルミンク王子、21日に「プラハの春」音楽祭の本番があるので来日も無理でしたしね。
(聖響さんがキャンセルしたときも、アルミンク王子はヨーロッパで本番があって来日できなかったんですよね)

新日本フィル、最近、キャンセルの憂き目が多いなあ。
聖響さん、小澤さんのほかに、声楽のソリストが交代ということも何度かあったし。
事務局の皆さんのご苦労がしのばれます。

そして、今回は機会に恵まれなかったてるみさんも、次の機会にはきっとマエストロの音楽に触れることができますように・・・影ながらお祈りしています。

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